Cardiology 心臓専門外来

スタッフ紹介
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金曜日午後の診療体制について

  • 金曜日午後の院長(細野)の診察は行いません。
  • 心臓専門外来は、金曜日午後に限り一般外来での対応となります。
  • 当院が年中無休である点に変更はございません。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

about 当院の心臓治療について

当院では、犬と猫の心臓疾患(先天性心疾患、弁膜症、心筋症、不整脈など)に対し、薬物療法を中心に症状の緩和、病気の進行抑制、そして生活の質の維持を目指した内科的治療を提供しています。また外科手術がより適切だと判断された症例においては循環器専門二次診療施設と連携し対応を行っております。
常勤する日本獣医循環器学会の認定医が中心となり、専門性の高い診療を通じて、皆様の大切なご家族の心臓を丁寧にサポートいたします。かかりつけの動物病院として、いつでも安心してご相談いただけます。

細野 敬人

細野 敬人 (日本獣医循環器学会認定医)

経歴
2011年 麻布大学卒業
2011年 千葉県・埼玉県の動物病院 勤務医
2014年 大阪府の動物病院・夜間救急動物病院 勤務医
2018年 阿波座動物医療センター 院長
2020年 近畿動物医療研修センター 循環器科研修医(非常勤)
2021年 中央動物医療センター 循環器科長
2025年 日本獣医循環器学会 認定医取得
2025年 「たま動物病院」を承継し、「たま動物医療センター」へ改称し開業
所属学会
日本獣医循環器学会
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注意点

※詳細な診察や検査・繊細な処置のために、通常の診療よりもお時間をいただく場合がございます。
お時間に余裕を持ってお越しいただきますようお願いいたします。

※他院での検査結果や治療内容のわかるものがございましたらご持参ください。

note-icon 当院をご紹介いただく
動物病院様へ

⼼臓疾患に関する検査‧治療について、地域の動物病院様からのご紹介にも対応しております。
適切な診療計画の⽴案やICUの稼働状況の確認が必要となるため、ご紹介の際は事前にお電話でお問い合わせいただけますと助かります。

また、「原因ははっきり分からないが⼼臓の可能性があるため、⼀度評価してほしい」といったご依頼にも対応しております。
当院で精査を⾏い、必要な治療⽅針をご提案したうえで、原則として元の主治医の先⽣のもとへお戻ししております。
ご希望がある場合や、診療上必要な際には当院で継続診療を⾏うことも可能ですので、どうぞお気軽にお申し付けください。
⼀⽅で、外科的処置が前提となる症例など、当院の設備で対応が難しい場合には、より適切な施設をご案内させていただくことがございます。

symptom 心臓病の症状

咳が出る、疲れやすくなる、以前よりよく寝るようになるなど、心臓病では初期にみられるサインがあります。
進行すると、失神や呼吸困難といった緊急性の高い症状が現れることもあります。
また、病気の種類によっては残念ながら突然死を起こすケースも報告されています。

日常の様子に“あれ?”と感じる変化があったり、健診で心雑音を指摘された場合などには、どうぞお気軽にご相談ください。

disease 代表的な心臓病

僧帽弁閉鎖不全症
(弁膜疾患)

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁がしっかり閉まらず、血液が逆流してしまう病気です。
小型犬に特に多くみられ、加齢とともに進行します。
えずくような咳、運動時の疲れやすさ、呼吸が荒くなるなどが代表的な症状です。
進行すると肺水腫を起こし、命に関わる状態になってしまうため、早期発見が重要です。

診断は犬種特性や特徴的な心雑音、胸部レントゲン検査などから比較的容易に可能ですが、 確定診断には心エコー図検査が欠かせません。
心エコーでは逆流の有無や程度、心臓の働きや合併症を詳しく評価できるため、 病態に基づいた適切な治療方針を立てることができます。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の筋肉が異常に厚くなることで、心臓の働きが低下してしまう病気です。
猫で最も多い心臓病ですが、心雑音が出ないことも多く、もともと病気を隠しやすい動物であることも相まって、症状が現れにくいため早期発見が難しい疾患として知られています。
そのため、血栓症などの重篤な合併症が起きて初めて心臓病であることが分かるケースも少なくありません。

こうした背景から、目的を持った検査による早期発見が特に重要な疾患です。
当院では、健康診断の際に心臓のバイオマーカー検査を積極的に活用し、 猫ちゃんへの負担が少ない方法で、無症状の段階から異常を見逃さないよう努めています。

猫の突然死の最多原因は心臓病で、その8割以上がこの肥大型心筋症だとされています。
症状がなくても若い猫が突然亡くなることがあり、定期的な心臓チェックが唯一の予防手段です。

inspection 心臓病の検査

聴診をはじめとした身体検査に加えて、心エコー検査、レントゲン検査、心電図検査、血圧測定、血液検査など複数の検査を組み合わせることで、心臓病の診断精度を高めています。
検査結果を総合的に評価し、病気の種類や重症度、合併症の有無を明らかにしたうえで、その子に最適な治療方針をご提案します

検査に用いる機器(一例)

循環器向け超音波診断装置

循環器向け超音波診断装置

心臓病の正確な診断には、常に動き続ける心臓をいかに鮮明に捉えるかが重要です。当院では、循環器分野で世界をリードするGE社のハイエンドモデルを導入し、全身の精密検査に活用しています。

「小児循環器」の診断基準をクリアする動体追従性
本機は、人間の医療現場において、非常に小さく心拍の速い「赤ちゃんの心臓」を精密に診察するために開発された解析アルゴリズムを搭載しています。この卓越した時間分解能(コマ数)により、心拍の速い犬と猫の心臓の動きもスローモーションのように正確に捉え、一瞬の異常も見逃しません。
超高速演算「cSound」が描く高精細な画像
従来の装置では処理しきれなかった膨大な生データを、ピクセル単位で瞬時に演算処理します。この圧倒的な計算能力により、心筋の厚みやわずかな逆流はもちろん、腹部検査においても、一般的なエコー機では判別が難しい微細な病変や臓器構造を極めて鮮明に描き出します。
心電図自動解析装置

心電図自動解析装置

心筋の動きをコントロールする「電気信号」に異常がないかを確認し、不整脈の種類や緊急性を判定するための機器です。

見えないリズムの乱れを可視化
「ふらつく」「失神する」「疲れやすい」といった症状の裏に隠れている不整脈を正確に捉えます。心臓の構造をみるエコー検査と組み合わせることで、より多角的な診断が可能になります。
デジタル解析による迅速な診断
記録された波形は即座にデジタル解析され、現在の心臓のリズムを客観的なデータとして評価できます。これにより、個々の症例に最適な投薬プランの決定や術前検査に役立てます。
自動電子血圧計

自動電子血圧計

動物たちの微細な血管の拍動を逃さないよう、測定アルゴリズムからカフ(加圧帯)の設計まで、動物専用に開発された高精度モデルを使用しています。

「サイレント・キラー(高血圧)」の早期発見
犬や猫の高血圧は自覚症状が乏しい一方で、放置すると脳梗塞や脳出血、網膜剥離による失明など、致命的な「標的臓器障害(TOD)」を引き起こすリスクがあります。定期的な測定により、こうした深刻な事態を未然に防ぐリスク管理を徹底します。
ストレスと誤差を最小限に抑える設計
人間用の転用では得られない、動物の体格に最適化された専用カフを使用することで、短時間かつ痛みのない測定が可能です。緊張しやすい子の場合は、落ち着くのを待ってから測定を行うなど、数値の正確性と動物の安心を両立させています。

Price 診療費用

heart-icon 初回心臓精査 31,500円(税込 34,650円)

初診時は正確な診断・病態評価のために以下の検査がセットとなります。

循環器科初診料
5,000円(税込 5,500円)再診料:2,000円(税込 2,200円)、※1年以上の間隔が空いた場合は初診扱い
心臓超音波検査
12,000円(税込 13,200円)2回目以降:6,000円(税込 6,600円)、※1年以上の間隔が空いた場合は初診扱い
胸部レントゲン検査
7,500円(税込 8,250円)
心電図検査
4,000円(税込 4,400円)
血圧測定検査
3,000円(税込 3,300円)

また状況に応じて以下のような検査・処置が追加されることがあります。

酸素吸入処置
3,000円(税込 3,300円)
アトロピン負荷試験
5,000円(税込 5,500円)
マイクロバブル試験
8,000円(税込 8,800円)
胸水抜去
7,500円(税込 8,250円)
心嚢水抜去
10,000円(税込 11,000円)
各種血液検査
腎臓セット 8,600円(税込 9,460円)
甲状腺ホルモン 6,100円(税込 6,710円)
高感度心筋トロポニンI 7,000円(税込 7,700円)

※上記の血液検査項目は一例です。病態や経過に応じて、最適な検査項目を選択致します。

case 循環器の治療例

症例
キャバリア(10歳)
症状
昨晩から呼吸が荒くしんどそうで寝れていない、今朝血を吐いた
診断
  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 肺水腫
エコー画像
エコー画像
レントゲン写真ビフォー 肺水腫により肺全体が白い
レントゲン写真アフター 肺水腫が改善し、肺全体が本来の黒色に
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死後検査(剖検)について
当院の方針

大切なご家族を亡くされた直後に、このようなお話を差し上げることは、私たちにとっても大変心苦しいことです。

しかしながら、当院では診療の経過や状況に応じて、死後検査(剖検)へのご協力をお願いさせていただく場合がございます。
この検査は、亡くなった理由を正しく知ることに加え、同じ病気で苦しむワンちゃん・ネコちゃんの診断や治療につながる、未来に向けた大切な医療行為でもあります。

最終的なご判断は、必ずご家族に委ねられます。
どうかご無理のない範囲でご検討いただけましたら幸いです。